HEROs AWARD 2021

村田兆治

国土交通大臣杯 全国離島交流中学生野球大会(通称:離島甲子園)
PROJECT OVERVIEW
離島甲子園では、全国の離島に住む球児たちが一同に集まる国土交通大臣杯 全国離島交流中学生野球大会を開催している。
多くの島々では、過疎化や高齢化の進行とともに、社会的・経済的情勢の変化で生活や産業に深刻な影響が出ている。また、離島は閉鎖的で、子どもたちの視野がなかなか広がらないといった課題も存在。
そんな状態を改善すべく、離島甲子園を通して、子どもたちが島外の人々と交流する機会を作り、新たな人間形成や健全な少年少女の育成を促進することで離島地域の振興を支援。
この大会は、村田氏に送られた一通の手紙をきっかけに、50カ所以上の島々で野球教室を実施する中で現在の形に変わった。
将来的には、離島甲子園出身のプロ野球選手を輩出することや、子どもたちに島外の世界を感じてもらい島に知見を還元してもらうことで、離島の活性化につなげることを目指している。
現在までに、この離島甲子園に参加した多くの子どもたちが甲子園球児にもなっており、2021年のドラフトでは、読売ジャイアンツに育成として入ることが決まった離島甲子園出身者も誕生した。
受賞部門

男性部門

プロジェクト名

国土交通大臣杯 全国離島交流中学生野球大会(通称:離島甲子園)

取り組む社会課題

・離島の隔離性による過疎化や高齢化及び経済活性化
(所得や雇用機会の減少、学校の統廃合、医療機関の弱体化、人口減少など)

目標/ミッション

・地理的環境から島外との交流機会の少ない離島中学生に、野球を通じた島と島の交流による新たな人間形成や健全な青少年・少女の育成を促進し、離島地域の振興に寄与する
・将来生まれ育った島の発展を支える担い手となるべく、島への愛着を深めてもらう

活動開始時期

2008年~

WEBサイト

http://www.rito-koshien.net/

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審査員・アンバサダーコメント

間野 義之
早稲田大学スポーツ科学学術院教授 博士(スポーツ科学)
日本には400を超える有人の離島がありますが、その多くが少子高齢化という問題に直面しています。国も離島振興法に基づき対策をするなど、島国である我が国にとって重要な社会課題です。
島に学校が1つしかなく対外試合できない、人数が集まらずチームが作れない。離島が直面する社会課題は、島に暮らしスポーツに取り組む子どもたちにとっても具体的な問題として現れています。
新潟県粟島を訪問し子どもたちの厳しい環境を目の当たりにした村田氏は、10年以上に亘り、野球を通じてこの課題に取り組んできました。自身で官公庁や企業を回りスポンサー探しに奔走し、2008年に第一回大会の開催を実現してから、コロナにより開催が見送られた2020年を除き、2019年の第12回大会まで毎年「離島甲子園」を開催してきました。今では24の自治体が参加、延べ4,000人の子どもが参加してきました。今年は始めて菊地大稀選手が離島甲子園参加者からプロ入りを果たしています。村田氏自身の事業への関与度の高さ、そして継続性、成果の観点から、今年度のHEROs AWARDの表彰となりました。

強い想いを持ち、その想いを行動に移し継続しています。「人生先発完投」という村田氏の座右の銘はこの活動にも通じています。人と人とをつなげるというスポーツの力をいかんなく発揮している「離島甲子園」の取り組み。今後も、村田氏の取り組み様々な方と巻き込み継続し、多くの子どもたちが離島甲子園を通じて夢・希望・勇気を持ち、また絆を育んでいってくれることを期待しています。
根木 慎志
車いすバスケットボール/アスリートネットワーク副理事長
「離島甲子園」と名付けられたこの取組は、野球の力で「島」の子供達に夢をあたえると言う活動。プロ野球選手のレジェンド村田兆治さんが野球人生で学び経験したことを引退後もしっかりと社会に還元していかなければならないと指名を感じ始まりました。先日、村田兆治さんと離島甲子園に参加者し今年初のプロ野球となった巨人の菊池選手と一緒にお話しを聞かせて頂きました。その際も「夢と希望を持ってチャレンジをしていけ」と菊池選手と私に熱く素敵な笑顔で語ってくれました。アスリートの競技する姿ももちろんのことですが、競技外や競技引退後こうした活動が社会に夢や希望を与えるのだと改めて心から実感することが出来ました。今後多くのアスリート達と自ら競技を通じて経験したことをそれぞれの活動として広めていきたいです。最後になりましたが、村田兆治さんHEROs AWARD2021受賞おめでとうございます。これからも引き続き日本中の離島の子供達に夢を与える活動おねがいします。

受賞者コメント

村田兆治
この度はHEROs AWARDに選出していただき、本当に心から感謝しております。
人類みな兄弟です。みんなで力を合わせて社会貢献の一環として日本に元気を出すことの手本ができたと感じています。その中に私がいることが名誉に思います。
離島甲子園では、離島というハンデのある子ども達に“夢・希望・勇気”と、挑戦する心を伝えることで、離島同士の“絆”を繋ぎました。

新潟県粟島浦村で野球に取り組む子どもの親御さんから頂いた一通の手紙で動き出したライフワークでしたが、たくさんの有人離島があることを知り、私の勝ち星と同じ”215”の島々を廻りたいと思いました。
引退後の先発マウンドとして、社会貢献の第一歩を踏み出した時のご縁を今でも思い出します。

離島では過疎化や高齢化が急速に進行するとともに、社会的・経済的状況の変化により、生活や産業に深刻な影響が出ています。
島外との交流機会の少ない、全国の離島中学生が野球を通して一堂に会するのが離島甲子園です。今後も、新たな人間形成や健全な少年少女の育成を促進することで、離島の地域振興を続けていきます。

多大なご理解とご支援をいただいております国土交通省、参加自治体をはじめとする後援団体、協賛・協力企業の皆さまに、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。

WINNERS 2021