HEROs OF THE YEAR 2018
特定非営利活動法人Being ALIVE Japan
PROJECT OVERVIEW
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入院治療中のこども向けのスポーツ・文化活動の提供。(対象:小中高生)
国内外のNPOと連携したスポーツ・レクレーション事業の実施。 プロ・社会人・大学スポーツチームへの入団を通じた長期療養を必要とするこどもの退院・復学支援事業。 |
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プロジェクト名 |
スポーツを通じて、 長期療養を必要とするこどもたちに「青春」を |
取り組む社会課題 |
難病や慢性疾患等、長期療養を必要とするこどもが全国25万人以上もいる。長期療養を必要とするこどもは入院中をはじめ、退院後の生活の中で身体を動かす機会が少なく、体力維持が課題である。また長期入院や身体的な制限は長期療養児の体力低下だけでなく、自信喪失や社会との繋がりが希薄になりがちである。スポーツを通じて長期療養児の体力向上、及び目標や希望、選択肢で溢れる青春をつくることで、療養中のこどもの自立を支援し、また長期療養生活を支える人の存在「TEAMMATES」を社会に増やす活動に取り組む。 |
目標/ミッション |
長期療養を必要とするこどもたちが病院、学校、そして地域社会の中で多様な可能性を築き、そしてともにいきていく関係を築くことを支援する事業企画・運営・研究・開発を多分野に渡って広く共同して行う。 |
活動開始時期 |
2009年~(継続中) |
WEBサイト |
MOVIE & PHOTOS
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審査員・アンバサダーコメント
松田 裕雄
(株)Waisportsジャパン代表取締役
Being ALIVE Japanの活動は、長期療養中の子供たちに、「身体性(somatic experience)」、つまり身体の可能性を感じてもらうことができる機会を現役アスリートと一緒になって創り出していることが印象的。自分が望まない、意図しない、変えられない運命のもとで生きている子供たちとふれあうことは、五体満足が当たり前のすべてのアスリートにとっても、自己の見直しのため、また身体性を高めるためにも学びの場になる。モノの提供ではなく、ソフトに特化してやっているところも素晴らしい。身体を動かすことは、スポーツの本丸。そこに直結する活動を、日常的にはなかなかスポーツに触れあえない長期療養の子供たちのためにやっている挑戦的なところが大きい思います。
萩原 智子
水泳/シドニー五輪競泳日本代表
この度は、HEROs AWARDの受賞、おめでとうございます。
難病の子供たちが、スポーツやアスリートに触れ合った瞬間の笑顔、一生懸命に取り組む真剣な表情が印象的です。
プロ・社会人・大学スポーツチームと協働することで活動が幅広く、今後、更なる可能性を感じています。
スポーツ、そしてアスリートの力で難病の子供たちに夢をプレゼントできる活動に敬意を表します。
受賞者コメント
特定非営利活動法人Being ALIVE Japan
この度はHEROs AWARDに選出して頂き、誠にありがとうございます。このような素晴らしい賞をいただけましたのも、当活動に賛同・協力して下さるアスリートやクラブ関係者の皆様をはじめ、医療・教育関係者、スポンサー、ボランティアのご尽力のおかげです。そして楽しく参加して下さるお子さんとご家族の皆様にも、御礼を申し上げます。一言では伝えきれないのがスポーツの力。私自身、こどもの頃に長期療養生活を送り、その頃は「もう一度走りたい」というスポーツを続けたい思いが治療を頑張るモチベーションでした。結果的には病気でスポーツを諦めましたが、今そのスポーツを通じて長期療養中のこどもたちに目標や希望、仲間の存在で溢れる青春を届ける、新たなモチベーションに繋がっています。入院や治療生活をはじめ、身体的な理由によって限られてしまう青春。医療者や家族だけでは創りだせないこどもたちの「青春」は、TEAMMATES(仲間)となら創れます。TEAMMATESの存在は長く続く療養生活の支えだけではなく、こどもたちの人生の糧になると私は信じています。さらに全国にTEAMMATESの輪を広げていけるよう、こどもたちのように多様な可能性を切り開く団体として成長していきたいです。