HEROs AWARD 2018

有森 裕子

HEARTS of GOLD
PROJECT OVERVIEW
第1回アンコールワット国際ハーフマラソン(AWHM)に関わった人々により「スポーツを通じて希望と勇気をわかちあう」ことを目指し、1998年10月10日に設立。有森裕子代表がシンボルマークを描き、ローレンモラー元副代表がハート・オブ・ゴールドと名づける。人々の社会貢献の志を「心の金メダル」に例えている。
AWHMに加え、青少年指導者育成スポーツ大会を実施し、その後、カンボジアの小・中学校で体育の授業が実施できるよう教育省と共に取り組んでいる。また、子どもの自立のために、養護施設運営と日本語教育を行う。国内ではSDGsの普及に取り組んでいる。
プロジェクト名

HEARTS of GOLD

取り組む社会課題

長期間にわたり内戦が続いたカンボジアは、ほとんどの指導者を失い、すべて一からの国づくりを始める。
学校教育は、午前か午後の4時間で、国語、算数、理科、社会のみで、体育、音楽、絵画などの情操教育は十分ではなかった。
カンボジアの子ども達の「健やかな体と豊かな心」を育むために、教育を通して「カンボジア人による、カンボジアの発展」を目指して活動を行っている。

目標/ミッション

被災地や紛争地及び開発途上国の子ども達、障がい者、貧困層の人々に対して実施するスポーツや教育、その他の活動が、人生にチャレンジするための「希望と勇気」を持てる機会を創ることを目的とする。
特に、苦境に立ち向かう人々が自分達の抱える問題を自らの力で解決していく自立へとつながることを目指し、彼らと共に人材育成に力を注いでいく。

活動開始時期

1998年~(継続中)

WEBサイト

https://www.hofg.org/

MOVIE & PHOTOS

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審査員・アンバサダーコメント

中江 有里
女優・作家
社会貢献というと、まずは物の支援が挙げられるが、有森さんは「走る」という経験を支援したところが素晴らしい。アンコールワット国際ハーフマラソンへの参加を機に、スポーツイベントの力を実感し、それから長きにわたりカンボジアに本当に必要な支援を探り始めた。年に一回のマラソンイベントのみならず、子どもたちの体育教育の分野へと支援を広げ、スポーツの力を自主的かつ持続的なものへと発展させる足掛かりを作った。結果的に若者に夢や希望を与え、人材育成へとつながるしくみになっている。
山本 隆弘
バレーボール/元バレーボール日本代表
この度は、HEROs AWARDの受賞、おめでとうございます。 スポーツで支援を。と一言で言うのは簡単ですが、続けることの大変さ、大切さは計り知れないものがあります。 その中で、20年にもわたり活動を続けられていらっしゃること、御尽力、本当に尊敬致します。 スポーツにできることは無限であると同時に、有森さんの活動がもとで、カンボジアの方々の自立につながり、スポーツという枠を超えて、カンボジア以外の発展途上国の「国の復興」につながる活動を今後も応援させていただきます。

受賞者コメント

有森 裕子
この度は「HEROs AWARD 2018」に選出して頂きありがとうございます。スポーツが持つ多くの可能性を信じ、活動してきた「Hears of Gold」、そして私自身としては、これほど光栄かつ嬉しい受賞はありません。「Hearts of Gold」は1998年「スポーツNGO」団体として産声を上げました。知人から、『途上国の支援活動において、物資の支援も「緊急」処置としては大切だが、並行して大切な事は、そこに生きる人々の「内なる生きる力」を促し作り出す事だ。それが出来る可能性を持っているのは まさにスポーツなんだよね。』そう言われ、不器用にも、ただただその言葉を信じ実現する為に、カンボジアでのソフト支援を中心とした人材育成を仲間達と走り出して20年。試行錯誤を繰り返しながらも、教育現場への「体育科教育」の普及、心身共に健康健全を育める教育が出来る指導者の育成を形付けてきました。次なる目標は「体育教育専門家の育成」が現地で出来る為の機関作りです。今回頂いた賞を、これからの励みとし「スポーツが社会に持つ大切な役割」を推進すべく努力してゆきたいと思います。

WINNERS 2018