HEROs AWARD 2023
北海道日本ハムファイターズ
PROJECT OVERVIEW
|
自立援助ホーム支援の〈フード・カウンター〉、ウォーキングを通したパラスポーツ支援の〈あしあと基金〉、ウィンタースポーツ助成の〈ゆきのね奨楽金〉など、20 を超える活動を展開
|
---|---|
受賞部門 |
スポーツ団体部門 |
プロジェクト名 |
SC(Sports Community)活動 |
取り組む社会課題 |
健康増進、野球振興、北海道の地域課題解決 |
目標/ミッション |
・スポーツと生活が近くにある、心と身体の健康をはぐくむコミュニティの形成 |
活動開始時期 |
2015年~(SC活動として)※CSR活動は2004年より実施 |
WEBサイト |
MOVIE & PHOTOS
WATCH MOVIE
審査員・アンバサダーコメント
受賞者コメント
北海道日本ハムファイターズ
稲葉篤紀
このたびはHEROs AWARDのような名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。
社会貢献活動において一番大切なのは、地域の皆さんの意見にしっかり耳を傾けながら問題に取り組むということではないかと思います。
1年の3分の1以上雪に閉ざされる北海道は、体を動かす機会が減り子供の肥満率も高いですけれど、「ゆきのね奨楽金」などの活動に象徴されるように、ファイターズが呼びかけることで外遊びが楽しいと気づいた親子の声を聞きます。
「ダイヤモンド・ブラッシュ」では古くなったり傷みが激しい少年野球場に補助金を出し、野球少年や保護者、連盟の方たちと共に修繕していますが、セレモニーでは必ず「次の学年が使うことを意識してきれいに使うこと」を約束してもらっています。
そうすると元気よく「はいっ」という返事が返ってきて、そうしたキャッチボールを大切にしています。
「北海道をスポーツ王国にしていきたい」という現役時代からの私の想いを受け止めてもらい、球団内でアイデアを持ち寄って本当にあらゆる角度から課題にアプローチしています。
北海道は、面積ではオーストリア、人口ではデンマークやフィンランドなど、一国に匹敵するくらいのスケールで、ファイターズ一球団だけで課題を一気に解決できるだけのものはありません。
しかし、どのような問題があるか知るきっかけを持ってもらい、解決に向けてこれをやってみてはどうだろうか、と行動で示していくことはできます。
北海道は世界に通用するアスリートを数多く輩出し、道産子のプロ野球選手も増えてきました。
地域ごとに特色ある種目が親しまれ、気候も含めて北米やヨーロッパに近い風土だなと感じます。
日本の中でもそうそうない場所だと、胸を張って言えます。
究極な思いとしては子供を育てるなら北海道、健康的に暮らすなら北海道を選んでいただけるよう、皆さんと手を取り合い今後も取り組んでいきたいと思っています。
このたびはHEROs AWARDのような名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。
社会貢献活動において一番大切なのは、地域の皆さんの意見にしっかり耳を傾けながら問題に取り組むということではないかと思います。
1年の3分の1以上雪に閉ざされる北海道は、体を動かす機会が減り子供の肥満率も高いですけれど、「ゆきのね奨楽金」などの活動に象徴されるように、ファイターズが呼びかけることで外遊びが楽しいと気づいた親子の声を聞きます。
「ダイヤモンド・ブラッシュ」では古くなったり傷みが激しい少年野球場に補助金を出し、野球少年や保護者、連盟の方たちと共に修繕していますが、セレモニーでは必ず「次の学年が使うことを意識してきれいに使うこと」を約束してもらっています。
そうすると元気よく「はいっ」という返事が返ってきて、そうしたキャッチボールを大切にしています。
「北海道をスポーツ王国にしていきたい」という現役時代からの私の想いを受け止めてもらい、球団内でアイデアを持ち寄って本当にあらゆる角度から課題にアプローチしています。
北海道は、面積ではオーストリア、人口ではデンマークやフィンランドなど、一国に匹敵するくらいのスケールで、ファイターズ一球団だけで課題を一気に解決できるだけのものはありません。
しかし、どのような問題があるか知るきっかけを持ってもらい、解決に向けてこれをやってみてはどうだろうか、と行動で示していくことはできます。
北海道は世界に通用するアスリートを数多く輩出し、道産子のプロ野球選手も増えてきました。
地域ごとに特色ある種目が親しまれ、気候も含めて北米やヨーロッパに近い風土だなと感じます。
日本の中でもそうそうない場所だと、胸を張って言えます。
究極な思いとしては子供を育てるなら北海道、健康的に暮らすなら北海道を選んでいただけるよう、皆さんと手を取り合い今後も取り組んでいきたいと思っています。
1) 事業面
ビジョンからアクションまでの目的整合性。競技成績に翻弄されない持続的展開、野球を超越した領域展開、そして球団が主語になるビジネス型BtoCに留まらず、住民やファン等が主語になるプラットフォーム型CtoCの醸成など、これらに目的整合性及びビジョン実現への強い意思を感じる。
2) 社会面
企業スポーツをルーツとする日本のプロスポーツの未来を示唆する活動。以下2点に大きな意義を感じる。
1.CSRからCSVへの可能性
近年益々弱体化が進行する「共助力・公共の力・civic power」、すなわち機能不全に陥った「公共財」を再起動し、持続的に稼働させていく存在、「公共財」を再起動させる公共財、「プラットフォーム」を創り出すプラットフォーム!としての存在が期待され、企業スポーツを通じたCSRからプロスポーツを通じたCSVへ帰結していくことが期待される。
2.親会社との関係性
従来型CSRでない側面からは、親会社日本ハムとの非連続性を感じるが、その意思の強さには連続性を感じる。同社の理念には、企業は「なりたい自分になれる場」として存在すること、そのための環境整備の必要性が説かれている。SC活動は、まさにフィールドを会社から北海道全体に置き換え、このような「場」の道民との共創活動、そのための環境整備活動ともいえ、親会社との連続性と非連続性が共存する新しいモデルと言える。
最後に。海外では、プロスポーツが私益と公益、更には共益を生み出す装置として機能することは珍しくないが、日本では未だ途上である。Fビレッジも起動し、このような力を顕在化させるためのソフトとハードの環境整備が進みつつあるSC活動は、まさにこれからが本領発揮の時であり、新しい日本のプロスポーツのロールモデルとなることが期待される。