13名のオリンピアン・パラリンピアンが栃木県鹿沼市の子どもたち約200名の子どもたちと交流し、被災地にエールを届けた。

2019年10月27日に続き2020年1月19日(日)に、HEROs AWARD 2019受賞者の巻氏をリーダーに栃木県鹿沼市に行ってきた。鹿沼市は台風19号で甚大な被害を受け、3ヶ月経った現在も未だ復旧できていない小学校があるなど、まだまだ支援が必要な状況だ。

子どもたちと交流する巻氏、大竹氏、ムッチー鈴木氏

熊本大地震の被災地支援でHEROs AWARD 2019を受賞したサッカー元日本代表の巻氏をリーダーに、HEROsアンバサダー含め13名のアスリートが鹿沼市立粟野中学校で鹿沼市の子どもたちと交流した。約200名の参加者とスポーツ交流、手作りピザと豚汁で昼食、そしてモチベーショントークを行った。

ハンドボール教室でハイタッチをする東氏(HEROsアンバサダー)と子ども

子どもがアスリートとの交流を通して笑顔になり、その姿を見て家族が笑顔になる。笑顔で溢れる会場を見て、地域の方々が元気になる。この笑顔の連鎖を目の前に、スポーツの力、そしてアスリートの力の価値を感じざるを得なかった。

車いすバスケをする根木氏(HEROsアンバサダー)と子どもたち
アスリートたちのモチベーショントーク

その後、アスリートたちは被災したいちご農家を訪れた。いちごの生産量が全国1位の栃木県では、県内の農業被害総額約57億円のうち、半分近い24億円がいちご農園の被害であった。アスリートたちは、いちご農家の廣田さんより被害状況を聞き、いちごをお土産として購入し、今回の支援活動を終えた。

いちご狩りをするアスリートたちと鹿沼市長

栃木県産のいちごを食べるだけでも支援につながること、栃木市や宇都宮市、佐野市ではボランティアをまだ募集していることをアスリートたちはそれぞれのSNSで発信した。スポーツの力で地域を元気にし、アスリートの力で支援の輪が広がった。この情報発信力こそがHEROsのユニークさであり、強みなのではないだろうか。

今回活動のリーダーを務めた巻氏は「みんなが笑顔になると、周りのみんなも笑顔になります。その笑顔の輪をたくさん広げることが復興へのエネルギーになります」と続け、復旧復興へのエールを届けた。

子どもたちに、感謝しながら全力で今日を楽しむよう話す巻氏

HEROsではアスリートとともに今後も被災した地域への支援活動を継続していく。

参加アスリート集合写真

参加アスリート:
巻 誠一郎 氏(サッカー元日本代表/HEROs AWARD 2019 WINNER)
東  俊介 氏(ハンドボール元日本代表主将/HEROsアンバサダー)
根木 慎志 氏(車いすバスケットボール元日本代表キャプテン/ HEROsアンバサダー)
岩下 達郎 氏(3×3バスケ TOKYO DIME所属)
大竹 七未 氏(元なでしこジャパン/アトランタ五輪出場)
山田 幸代 氏(ラクロス元日本代表/オーストラリア代表)
原口 直也 氏(アラブ首長国連邦柔道ジュニア・カデナショナルチーム元監督)
松井 正行 氏(ブラジリアン柔術/RIZIN柔術トーナメントフェザー級2位)
荒井 DAZE 善正 氏(プロスノーボーダー)
髙山 樹里 氏(ソフトボール元日本代表/アトランタ・シドニー・アテネ五輪出場)
山田 美葉 氏(ソフトボール元日本代表/シドニー五輪出場)
山口 美咲 氏(競泳元日本代表/北京・リオデジャネイロ五輪出場)
中村 仁美 氏(陸上長距離/全日本実業団対抗女子駅伝10年連続出場)