代表者
加藤 遼也
1983年愛知県瀬戸市生まれ。
南山大学外国語学部卒。
出版社、コンサルティング会社を経て2011年よりスポーツを通じた国際開発を開始し、南アフリカでHIV/AIDS・薬物の問題、アメリカで移民の子どもたちの問題に対してサッカーの教育プログラムを実施。
その後、子ども支援専門の国際NGOセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの法人連携、法人向け緊急災害支援ファンドレイジングリーダーおよびリスクアセスメント策定リーダーを担当。
2018年love.fútbol JapanをNPO法人化し、経済的な貧困や社会格差を理由にサッカーをしたくてもできない子どもたちの「環境」を変える活動に取り組む。
メッセージ
「経済的な貧困や社会格差によりスポーツを諦める子どもたち」の課題は、日本では認知が低いですが、当会に支援を希望する子ども規模はこの2年で3倍に増加しています。
一方で、社会から顧みられることが少なく、当事者の子ども・保護者共に精神的な孤立に陥る課題や、頼る場所、励みとなる機会体験を必要としています。
スポーツ格差問題は、今後さらに顕在化していくため、今まさに多様な担い手が関わり、包括的に支えていくことが求められています。
私たちは今もこの先も、子どもたちが夢を持てる社会を望みます。
夢を持つことができるのは、それが許される環境にある人だけではありません。
自分の言葉を受け止め、理解しようとしてくれる大勢の人たちの存在があってこそ、子どもたちは夢を語ることができます。
子どもたちの「好き」の思いをみんなで支え、子どもの居場所を守れるよう、スポーツが好きなみなさんと一緒に子どもたちを応援していけると幸いです。

主な事業

子どもサッカー新学期応援事業

目的
1. 経済的な貧困や社会格差を理由にサッカーをしたくても諦めている、続けることが困難な子どもたちの応援
2. 調査を通じた課題およびニーズの見える化と、スポーツ界との共有
3. サッカー界による支援基盤の強化として「1% FOOTBALL CLUB」の推進
事業内容
【子どもサッカー新学期応援事業】
日本全国の、経済的な貧困やジェンダー・人種等の社会格差を理由に、サッカーをしたくても諦めている、続けることが困難な7歳〜19歳の子どもたちの「環境」を変える活動。(性別・国籍問わない)
1. サッカーの費用として奨励金5万円給付
2. 用具寄贈
3. 精神的なサポートとして、プロサッカー選手との交流(オンライン・リアル)
4. 調査:課題・ニーズの可視化
5. 格差のないスポーツグラウンドづくり
【1%FOOTBALL CLUB】
子どもたちをサッカー界で支えるエコシステムを次世代に繋ぐ活動。
選手が年俸等の1%を、サッカー事業に携わるコミュニティが収益の1%を寄付する他、格差を縮める社会に必要なアウトリーチ・社会啓発・支援者の拡大を通じて、子どもたちが誰でもスポーツを楽しめる環境を目指す。
目標
1.年間200人以上の子ども応援、うち女性比率20%以上を目指す。
2.交流を通じて、子どもたちが自分のことを応援してくれる仲間の存在、自分の夢や目標を応援してくれる居場所があることを肌身で体感し、その後の子どもの成長と保護者の安心に役立つことを目指す。
3.3分野の担い手を増やす。
主たる3つの担い手:1)「入口」(情報を届ける)、2)「出口」(必要な支援を届ける)、3)入口と出口をつなぐ「支援の流通」(活動原資となる寄付を増やす)にて、その役割を担う仲間を増やすべく取り組む。
4.「環境の変化」に貢献できるよう、日本各地で子どもたちが誰でもスポーツを楽しめるグラウンド作りを進める。
主な成果
2021年の開始以降、奨励金給付額が1000万円を超え、40都道府県の子どもたち1080人を応援。
2022年には神奈川県に子どもたちが遊べるサッカーグラウンドを地域住民と共創。