代表者
松原 良香
アトランタ五輪サッカー日本代表
サッカー指導者・解説者(W杯・海外各国リーグ、Jリーグ)
筑波大学大学院 非常勤講師
磐田や清水をはじめ国内外12グラブでプレー
著書「ストライカーを科学する~サッカーは南米に学べ!」
https://yoshika-matsubara.com/
メッセージ
IMDが昨年発表した「世界競争力ランキング2021」によると、ビジネス分野における日本の『世界競争力』は31位となり、30年前の1位から大幅に低迷しました。
また、アジア・太平洋地域14カ国・地域の中では10位に留まり、日本はグローバル社会で活躍できる人材の育成が急務であるといえます。
そこでこの度、「スポーツの力」で子どもたちが夢を抱き、世界での活躍を目指すよう育成したいという我々の想いと、「国際社会で活躍できる人材を育てる」を目指す港区立赤坂中学校の方針が合致し、国際経験のあるアスリートを先生として授業に派遣するプロジェクトを立ち上げることになりました。
同時に、学校教諭の指導力向上や働き方改革の一助となること、また、アスリート達に社会貢献の場を与え、セカンドキャリア支援となる仕組みを生み出すことを目指しております。
平成29年3月公示の新学習指導要領では、新しい時代に求められる資質や能力を子供た ちに育むために、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業の工夫や改善が求められています。
「チャレンジャーズアカデミー」でのふれあいの中での学びが、子どもたちが今後国際社会に出て、人生を歩んでいくにあたり、活かせる資質や能力を育み、また、運動やスポーツが好きになり、生涯にわたり豊かなスポーツライフを送り健康的な人生を送るきっかけとなることを期待しています。

主な事業

チャレンジャーズアカデミー(アスリート先生学校授業派遣事業)

目的
国際競争力が低下する日本において、近年、子どもの学力や体力、忍耐力の低下が課題となっており、日本の未来を担う子どもたちをグローバル社会で活躍できる人材として育成する取組みが急務であると考える。
そこで、海外を経験したアスリートによる運動と講義の授業で、アスリート自身が海外に出たきっかけや、どのように語学やコミュニケーション能力を身に付けたのか、また海外で遭遇した困難と、それをどう乗り越えたかなど、自身の経験を伝えることで、子どもたちが国際感覚を養い、将来世界を舞台に活躍することを意識するきっかけとする。
◆アスリートが子どもたちへ伝えるポイント
・海外に出たきっかけ、現地でどのようにコミュニケーションをとれるようになったのか
・海外で遭遇した困難と、それをどう乗り越えたか
・海外を経験してよかったこと、どのような強みができたか
・海外に出て感じた日本の良いところ、もっとこうした方が良いと思うところ
◆子どもたちに身に付けてほしい要素
・語学力、コミュニケーション能力、自己主張力、自立心
・グローバルな視点、多様性のある社会の創造など、新しい時代に求められる資質や能力
・スポーツを好きになり、生涯にわたり健康的で豊かなスポーツライフを送るきっかけとする
◆その他目的
・学校教諭の専門外種目の指導力向上、時間外勤務の軽減
・アスリートのセカンドキャリア支援、アスリートと地域社会との接点の創造
・貧困家庭など、十分な教育の場を与えられない子どもたちにも、本物に触れる機会をつくること
事業内容
「チャレンジャーズアカデミー」は、海外を経験したことのある元アスリート=「チャレンジャー」が教師役となり運動と講義の授業を実施し、子どもたちへ、アスリート自身が海外に出たきっかけや、どのように語学やコミュニケーション能力を身に付けたのか、また海外で遭遇した困難をどう乗り越えたかなど、自身の経験を伝えることで、子どもたちが国際感覚を養い、将来世界を舞台に活躍することを意識するきっかけをつくる。
目標
東京都港区立赤坂中学校の総合学習の時間に、各クラス2回(2名のアスリート)を派遣し、授業を実施。
本事業のスキームを確立し、運動・講義それぞれの授業カリキュラムの作成とアスリート講師の選定と授業方法のレクチャー、当該学校との事前準備から授業後のフィードバックまで、一連のオペレーション方法を確立する。
(来年度以降の事業全体の目標)
・港区立赤坂中学校以外の小中学校へ派遣先を広げ、より多くの子どもたちにアスリートによる授業を受けてもらえるように、初年度の事例をもとに各自治体の教育委員会と交渉を行う。
・本事業の効果測定として、授業ごとに生徒や学校教諭からフィードバックをもらい、カリキュラムやオペレーション内容の改善に努め、より多くの学校で永続的に「アスリートによる授業」が行われる仕組みを構築する。
・授業だけではなく、学校の部活動にもアスリートを指導者として派遣できるような仕組みを構築する。
学校教諭・・・専門外競技の指導方法の習得
生徒・・・より専門性のある指導を受けられる
アスリート・・・指導キャリアの構築
主な成果