2022年3月20日(日)、豊橋市総合体育館(愛知県豊橋市)にて、『HEROs DREAM』の第3弾「Bリーガー田渡凌選手Presents 豪華特典付き試合ご招待」が開催されました。

『HEROs DREAM』とは、アスリートがファンに対して「特別な体験」となるイベントを企画し、ファンは参加抽選券への申込を通じて寄付を行なう、アスリートとファンが連動して実現する社会貢献の企画です。寄付金は、アスリートによる社会貢献の取り組みや困難に直面する子どもの支援など、社会課題解決のために活用されます。

今回のイベントでは、三遠ネオフェニックスのファンの方や、バスケ観戦自体が初めてという方まで、20代から40代の男女、5組10名の当選者が参加しました。三遠ネオフェニックスvs横浜ビー・コルセアーズの試合観戦、試合後には参加者と田渡凌選手とのトークセッションが行われました。

プレーだけでなく、戦う姿勢で引っ張る

会場に到着した参加者は、入口で応援グッズを受け取り会場へ。今、田渡選手から用意された席は、ホームベンチ裏3列目シート。試合が見やすいだけでなく、ベンチでの選手たちの様子や、タイムアウト時のベンチでの会話が聞こえるほど臨場感のある席です。

試合開始前のオープニング演出や選手たちのウォームアップが始まると、徐々に会場も熱があがってきます。そして会場DJによる選手紹介で田渡凌選手の名前が呼ばれると、参加者の方のボルテージも最高潮に。待ちに待った試合開始です。

試合は、序盤は三遠ネオフェニックスがリードする展開。ホーム・豊橋での初勝利がかかる試合だっただけに、選手・スタッフの気合の入ったプレーも去ることながら、会場に足を運んだブースターは応援に熱が入ります。田渡選手は「調子はあまり良くなかった」と話していましたが、キャプテンとしてチームを鼓舞し、出場時にはチームを引っ張るプレーで勢いを与えました。

3Qの段階で4点差という拮抗した試合展開でしたが、最終Qで26-16とホームアドバンテージを活かし、見事な勝利を収めました。参加者からは「興奮しました!かっこよかったです」「バスケは詳しくないですが、興奮しました」という声も。初観戦のバスケをとても楽しんだ様子でした。

声を届けられる立場だから、できること

試合後には、田渡選手と参加者のトークセッションが行われました。参加者からの拍手で登場した田渡選手は、まず「ホームで初めての勝利を皆さんの前でお見せすることができてホッとしています。皆さんの前でプレーできたことに感謝しながら今後も頑張っていけたらなと思います」と話すと、また一段と大きな拍手が湧き上がりました。

そして、参加者からの質問タイムへ。

「チームとして、個人として、試合中に考え実践していることはありますか?」という質問が飛び出します。これに対して田渡選手は「チームとしては、選手やコーチ、スタッフ全員が”試合に勝ちたい”という思いをひとつにすることをキャプテンとして考えています。なかなか試合に出られないこともあってモチベーションを保つのが難しい世界なんですがエンゲージメントを高められるように心がけています。プレイヤーとしては、闘志むき出しにして相手に向かっていく姿勢を崩さないことを一番意識しています」と答えました。

また、三遠ネオフェニックスへの移籍の決め手についての質問も。「チームの文化、カルチャーを変えたい、もう一度不死鳥のように強いネオフェニックスを取り戻すために、チームに来てほしいと声をかけてもらえ、やりがいがあると感じた」と決断の裏側を語りました。

質問はプライベートにも及んだり回答が難しいものもありましたが、ひとつひとつ真剣に考え答える姿が印象的でした。田渡選手の人柄がにじみ出た瞬間とも言えるでしょう。

質問タイムの後は、参加者への記念品贈呈。今回のイベントの特典として、田渡選手が実際に使ったバスケットボールシューズや、サイン入りプレミアムチケット、三遠ネオフェニックスからも名前入りタオルや非売品のフィギュアなどがプレゼントされました。豪華なプレゼントに参加者からも喜びの声があがります。

最後に田渡選手は「今回、こういった形でHEROs DREAMを開催できたことに、とても感謝しています。これまでいろんな方の教えや支えがあり、プロの世界で活動できています。自分ひとりでできることは本当に小さいですが、こうやって応援していただけることで自分に価値が生まれます。自分の声を皆さんに届けることができる立場だからこそ、社会に対して貢献していくこと、自分が大切であると思うことを伝え続けていけたらいいなと思います」と話し、トークセッションを締めました。

その後、プレゼントされたバスケットボールシューズを持って、2ショット撮影を行いイベントは終了しました。

参加者からは「選手から直接話を聞けたことで、今まで知ることができた」「バスケットボールだけではなく、社会貢献についての考えも聞くことができ、いろんなことをパワーに変えているんだなと思った」という声が上がりました。なかなか知ることができない選手の胸の内を聞けたことが、とても印象的だったようです。

「(田渡選手がきっかけで)初めて知って、いろんな寄付の仕方があるんだなと学びました。こういった機会がまたあれば参加させていただきたいなと思いました」。HEROs DREAMの取り組みについて言及する参加者の方もいました。

「こうした活動に馴染みのないアスリートに社会貢献活動の大切さに気づいてもらうために、発信を続けていく必要があると感じます。伝えない限りは広がりませんから。」

田渡選手は以前のインタビューで、こうおっしゃっていました。社会貢献の大切さ、発信していくことの重要性。そして、そのメッセージを受け取った人がアクションを踏み出すきっかけを作りたい。そういった思いが彼の胸のうちにはありました。

HEROsもこの思いを持ち、活動をしております。私達の思いが形になる瞬間を、今回のイベントで見たような気がします。小さな一歩ではありますが、とても大きな意味を持つ会だったと言えるでしょう。