2022年1月29日(土)、愛知・日本ガイシアリーナで『HEROs DREAM』「プロアイススケーター安藤美姫とのプライベートレッスン」が開催されました。

『HEROs DREAM』とは、アスリートがファンに対して「特別な体験」イベントを企画し、ファンは参加抽選券への申込を通じて寄付を行なう、アスリートとファンが連動して実現する社会貢献の企画です。寄付金は、アスリートによる社会貢献の取り組みや困難に直面する子どもの支援など、社会課題解決のために活用されます。

今回のイベントでは、安藤さんから実際にスケーティングなどのスキルを学べるプライベートレッスンと、参加者と安藤さんとのトークセッションの場が設けられました。

「30年ぶり」の50代男性も参加

参加者は初心者クラスと選手クラスに分けられ、初心者クラスのレッスンからスタート。横並びになって参加者がどれくらい滑れるのかをチェックした後、それぞれのレベルに合った練習メニューが伝えられます。

「スケートは約30年ぶり」という50代の男性や定年退職後から始められた女性など、参加者のレベルはさまざま。安藤さんは、ひとりひとりに寄り添ってアドバイスや指導をされていました。

例えば「ターンのときに上半身がブレてしまう」と話していた参加者に、安藤さんは「足ではなく、上半身をコントロールすることが大切」と伝え、何度も繰り返し練習をサポート。

どの参加者もレッスン前に比べてスムーズに滑れるようになり、参加者・安藤さんからも終始笑顔が見られ、楽しそうにスケートをしているのが印象的でした。

初心者クラスのあとは、選手クラスのレッスン。
海外で3年半フィギュアスケートを習っていたという8歳の女の子は、ジャンプを中心に指導を受けていました。

先ほどより参加者のレベルがあがったこともあり、飛ぶときに意識することや、改善点などを具体的に指摘している様子が見られました。「今のよかったよ!」「悪くないよ」と一回飛び終わるごとに声をかけており、参加者も「この貴重な時間を無駄にしないように」と、指導を受けた部分を何度も繰り返し練習していました。

安藤さん「小さな頃から社会貢献が身近にあった」

2つのクラスのレッスン終了後は、場所を移してトークセッション。参加者が事前に準備していた質問に対して、安藤さんが答える形で始まりました。

フィギュアスケートの魅力について聞かれた安藤さんは、「その空間にいるすべての人が自分だけに注目している環境で演技できることは、緊張もしますがワクワクします」とコメント。観客に対しては「緊張感のある中で勇気や希望を与えられる競技と、エンターテイメント要素があるアイスショー、違った楽しみ方ができるのもフィギュアスケートの魅力かなと感じています」と話しました。

安藤さんは次のようなコメントで締めました。

「自分は小さい頃から募金活動などに参加し、社会貢献が身近にありました。社会貢献を通じて、スポーツの力で皆さんと繋がれることに感銘を受け、HEROsアンバサダーとしての活動を行なっています。

楽しみながら社会貢献できる場を作ってもらえて、感謝しています。HEROsの活動をまだまだこれからも大きくしていきたいと考えています。応援していただければ嬉しいです」

最後に、参加認定証が参加者ひとりひとりに手渡されてイベントは終了。参加者の皆さんに感想を聞くと「とにかく楽しかった。フィギュアスケートの魅力を再確認できた」と嬉しそうに話す方や、「安藤さんにとって社会貢献は身近なものという話を聞いて、自分も地域の活動などを行なっていけたら」と語る方もいらっしゃいました。

ポジティブな体験が、社会貢献に

腕の動きやひざの使い方など細かなアドバイスを受けた女の子は「今まで受けた指導よりも詳しく教えてもらって楽しかった」と話しており、表情からも充実したレッスンになったことが伺えました。そのお母さんは「SNSで知って応募しました。まさか当選するとは思っていなかった。こんな貴重な機会はなかなかないので本人にとっても本当に良い経験になったと思います」と話すなど、特別な体験をしたことに満足されている様子でした。

今回、初めての開催となった『HEROs DREAM』。「男性も女性も、様々なレベルの方が集まるスケートのイベント自体が久々だったので、とても楽しみにしていました。参加者の方にとって、気づきのきっかけになればよいなと思います」安藤さんはこう総括しました。

「社会貢献は難しいものではなく、楽しみながらできるもの」というメッセージを安藤さんは発信していました。参加者の方からは「楽しかった」「とても貴重な経験ができた」とポジティブな発言が多くあり、まさに安藤さんの思いが体現されたと言えるでしょう。