2023/03/16
AthleteWoman's ways 潮田玲子、杉山愛、中川真依、登坂絵莉
対象:横浜女学院中学校・高等学校
女子アスリートを取り巻く課題解決に取り組むWoman's waysと、性教育の必要性について高い関心を持った横浜女学院中学校・高等学校 学生有志団体YJGが協力し「女性の月経についての知識・理解不足についてみんなで考え、アクションしよう」というテーマで講義とワークショップを行いました。

日本では、生理など女性ならではの身体の仕組みについての理解が薄く、男女関係なくタブー視され、その結果スポーツ界に限らず社会において女性が生きづらい環境が改善されずにあります。
今回4人のトップアスリートが、総勢700名の生徒・教員に対して、これまでに直面した月経についての苦労や経験談を語りながら、日本体育大学児童スポーツ教育学部の須永美歌子先生にも登壇してもらい正しい知識を伝えました。

ワークショップでは、アスリートも交じりながらテーマごとに生徒同士でディスカッション。個人差のある難しい問題について理解を深めていきました。
最後には生徒達がそれぞれ"今日から取り組めること"のキーワードを頭上に掲げ、自分や周囲の身体を大切にするための一歩が踏み出されました。

Woman’s waysが届けたい、月経を通じ自分の体を正しく知ることの重要性
https://sportsmanship-heros.jp/article/230316/

「生理は、女性だけのものじゃない」Woman’s waysが目指す女性が生きやすい社会とは
https://sportsmanship-heros.jp/article/230316-2/

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REPORT

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主催者コメント

潮田玲子
元バドミントン日本代表
幼少期から生理については踏み込みづらい雰囲気の中で生きてきた人たちに、「今日から生理について正しく理解しましょう」といっても無理があると感じます。企業で生理休暇ができたとしても、実際に使っている人たちは少ない、という事態になっていると思います。日本の性教育を変えていかないと、本当の意味で生理への認識や理解が深まることはないと感じますね。
女性が生きやすい社会を実現するためには、女性のみならず男性の生理への理解が欠かせません。まずは、月経やPMSについて調べてみることから始めてもらいたいなと。そして、身近な女性に思いを巡らせ、調子のいい時や悪い時など小さな変化に気づいてあげて欲しいです。そうすると、きっとかける声も変わってくると思います。

参加者コメント

女子生徒(高校生)
これまでは、保健の授業での知識が少しあった程度で今日聞けた詳しいお話は知らないことも多かったので、自分にも世の中の女性たちにも今日の内容は役立つことばかりでした。実際にアスリートの皆さんが月経が理由で思うようにいかない経験をされたことを聞けて、自分もスポーツをするときに役立てたいと思ました。
女子生徒(高校生)
例えば体調が悪い時期が月経中ではなく、実は月経前だったり、、、これから先、そういう月経についての知識は男性にも知ってほしいと思ったし、言いやすい環境づくりが大切だと感じました。自分は月経痛はよりも月経前の気分の浮き沈みがひどく実際受験シーズンに自分のことが嫌いになる経験をしました。でも知識があることで生理現象は自分のせいではないと認識でき、自分と向き合いやすくなると思うので、正しい知識はとても大切だと思いました。
女子生徒(高校生)
保健の授業で習ったことも意外と忘れてしまっていたことがあったり、自分の身体のことなのに知らないことがまだまだあったので、今回で多くのことを学べてとてもよかったです。これを機に、自分の月経状況について振り返って向き合いなおしてみようと思いました。