2017 AWARD WINNER
宮本 恒靖TSUNEYASU MIYAMOTO
マリモスト~小さな橋~



審査員コメント

松井 一晃
KAZUAKI MATSUI
2002年サッカーワールドカップ日韓大会でキャプテンを務め、中田英寿氏らとともに日本代表チームを決勝トーナメントに導いた宮本恒靖氏。2011年12月に現役引退後はFIFAマスターで学び、修士論文に記した「ボスニア・ヘルツェゴビナにおけるスポーツによる民族融和の可能性」を自ら実践。2015年に現地にスポーツアカデミー「マリモスト(小さな橋)を開設した。現在もJリーグ・ガンバ大阪U‐23監督を務めながら、激しい内戦により傷つけられた人々にスポーツを通じて安心して交流できる場を提供し、民族融和の一助となるべく活動を続けている。そのスポーツの力を信じた行動力にHEROs AWARDを贈る。
プロジェクト名
マリモスト~小さな橋~
取り組む社会課題
ボスニア・ヘルツェゴビナでは1990年代に死者20万人以上、避難者200万人以上と言われる激しい民族紛争が勃発した。同国では紛争終結後20年以上が経過した現在でも、教育や政治など生活の様々な場面で民族間の分断が残されている。市内の居住地も民族ごとに分かれているため、子どもが日常生活で他民族の子どもと知り合う機会は限られており、分断が残された周囲の環境から子どもたちが内戦の負の遺産を受け継ぐ可能性が危惧されている。
ビジョン
目標/ミッション
~スポーツでつながる世界を創る~ ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタル市におけるスポーツアカデミーを拠点に、ボスニアの将来を担う子どもたちが民族の隔てなく共にスポーツを楽しむ機会を提供することで、民族間の信頼関係を醸成することを目指す。 活動内容: ・モスタル市におけるスポーツアカデミー「マリモスト」の運営 ・サッカーを中心に、ラグビー、バスケットボール、ボルダリングなどのスポーツアクティビティを実施 ・ボスニアの子どもが来日する日本ツアーや、音楽のワークショップなど、様々なイベントを開催
事業内容
ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタル市にボスニア系・セルビア系・クロアチア系をはじめとした異なる民族の子どもが通えるスポーツアカデミーを設立・運営。特定の民族によらない中立かつ安全なスポーツアカデミーで子どもたちが一緒にスポーツを楽しむ機会を提供し、民族間の信頼関係構築を目指すプロジェクト。
活動開始時期
2014年~(継続中)
WEBサイト
https://little-bridge.net/#2017 HEROs AWARD受賞
#AWARD
#サッカー
#宮本恒靖