2021 AWARD WINNER
千葉ジェッツふなばしChiba Jets Funabashi
JETS ASSIST

審査員コメント

藤沢 久美
KUMI FUJISAWA
千葉ジェッツふなばしは、Bリーグ発足以来、4年連続で試合観客動員数1位、2年連続でB1東地区優勝を達成し、2020年−2021年シーズンでは、Bリーグチャンピオンシップで優勝を収めている強豪チームであり、その強さに注目が集まりがちですが、その背景には、様々なホームタウンである船橋市を中心にした地域貢献の取り組みがあります。
スポーツクラブでは、元来、選手が地域各所に出向いて行う地域貢献の姿が見られてきましたが、同チームには、「地域のハブになって、地域の様々な課題解決を推進していける存在になること」というビジョンがあり、チームからの一方通行の貢献ではなく、チームを媒介役とした地域内外の企業や人の双方向のつながりが地域の課題を解決するというモデルに取り組んでいます。チームをハブに関わるのは、チームを応援する企業や人だけではなく、地域で活動する NPO法人や自治体も含まれます。
地域の課題解決に取り組むNPOは、同チームの発信力によって、資金・物資・人手を得て、その活動をより強化することができています。試合を見にくるサポーターたちも、選手たちの社会参画する姿を通じて、今まで気にしたこともなかった社会の課題に気づき、行動変容を起こしています。逆に、社会課題に取り組んでいた人たちが、同チームと出会い、スポーツの価値に気付き、ファンになっています。こうした双方向からチームへ関わる人たちは、チームのファンとなるだけではなく、チームへの尊敬と信頼を寄せ、その存在に地域の未来を重ね始めています。こうした人々の力が、選手一人ひとりの責任感と原動力となり、チームの強化にもつながってます。
地域貢献に積極的なプロスポーツといえば、Jリーグが挙げられますが、プロバスケットリーグであるBリーグにおいては、千葉ジェッツふなばしの取り組みは、一歩抜きん出たものであり、プロスポーツ全体においても、地域の媒介者となり、社会課題を様々なステイクホルダーと積極的に繋いでいく姿は、今後のスポーツクラブ・チームには不可欠な活動になると思われます。
プロジェクト名
JETS ASSIST
取り組む社会課題
千葉県における地域課題の解決。経済的困難な家庭への支援。フードロスの改善。気候変動へのアクション。児童体力低下への対応。 等
ビジョン
目標/ミッション
”Planet”(地球を守る)、 “People”(支援が必要な人に手を差し伸べる)、 “Peace”(平和・安心安全)の3つのPを基軸とした「オフコートの3P」をコンセプトに、 コミュニティの抱える課題に応えながら、世界が一丸となって取り組んでいる「SDGs(持続可能な開発目標)」にも貢献する。
事業内容
JETS ASSISTでは、自治体・NPO法人・企業と連携した社会貢献活動を行い、世界共通の目標であるSDGsへの貢献を目指し、地域社会への責任を果たす活動を行っている。
2019年1月に天皇杯三連覇の偉業を成し遂げた後、さらに地域を支えていく存在になることを目指し、経済的・社会的に恵まれない子どもたちや日々苦しい思いをしている人々に手を差し伸べ、生き甲斐をもって生きていけるようこの活動が始まった。
”Planet”(地球を守る)、”People”(支援が必要な人に手を差し伸べる)、”Peace”(平和・安全安心)からなる、「オフコートの3P」というコンセプトのもと、様々な取組を実施。
具体的には、着れなくなった服のリサイクルやランドセルカバーの配布、ゴミ拾い活動など千葉県内を中心に施策を展開している。
JETS ASSIST開始以来、選手たちにもチーム内で徐々に地域貢献の姿勢が醸成されてきている。また、活動に取り組みたいと考えている選手の受け皿にもなり、地域貢献への意識変化に大きく寄与している。
今後も地域との連携を強化し新たな取り組みを行うことで、ファンをさらに惹きつけるだけでなく、より良い地域社会を実現するために地域社会全体のハブとなることを目指して活動を実施していく。
活動開始時期
2019年~
WEBサイト
#2021 HEROs AWARD受賞
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#バスケットボール
#千葉ジェッツふなばし