HEROs Sportsmanship for the future

search

2019/05/09

「井上康生監督、五郎丸歩選手がコラボ」
―子どもの生きる力を養うキャンプを開催―

「井上康生監督、五郎丸歩選手がコラボ」 <BR>―子どもの生きる力を養うキャンプを開催―

【English below】

「子どもたちにスポーツで生きる力を伝えたい」

HEROsアンバサダーの井上康生さん(柔道日本代表男子監督)と、五郎丸歩選手(ラグビー)の夢のコラボが実現。「キッズスポーツキャンプ2019」で二人が目指すものは?


HEROsアンバサダーである井上康生氏(柔道日本代表男子監督)と五郎丸歩選手(ラグビーヤマハ発動機ジュビロ所属)は、3月27日~28日に「キッズスポーツキャンプ2019in湘南」を実施した。

二人はご存知の通り、柔道とラグビーの競技で世界を相手に戦うトップアスリートであるが、両氏の考えるスポーツの価値は単に勝敗や記録だけではない。

今回、二人が発起人となって立ち上げた「キッズスポーツキャンプ」は、彼ら自身がスポーツを通して学んだできた「礼節」、「フェアプレイの精神」、「戦う心」、「目標や夢への挑戦」など、いわば「生きる力」を子どもたちに伝えることを目的に神奈川県で開催した一泊二日のキャンプである。

参加したのは小学校4年生から6年生までの約100人。遠く沖縄や岩手からの参加もあった。キャンプでは、配膳や布団の上げ下ろしなどすべて子どもたちが協力して行う。もちろんスマホやゲームは禁止。出身や学年もばらばらにしたチームで集団生活をおくる。

このキャンプではラグビーと柔道を交互にプレイするのだが、子どものころに複数のスポーツを楽しむことは、運動能力の向上に非常に有効であるという。最初は緊張して硬くなっていた子どもたちも、スポーツを使ったレクリエーションによりあっという間にひとつのチームになっていく。これもスポーツならではの力であろう。

両氏のほか、柔道は秋本啓之さん、吉田優也さん、田知本遥さん、朝飛大さんが、そしてラグビーは大西将太郎さん、山村亮選手、堀江恭佑選手、石川安彦さんが講師として参加。いずれも日本を代表するトップアスリートだ。HEROsアンバサダーは、こうした活動に他のアスリートを活動に巻き込み、拡げていくことも目指している。

いよいよ、それぞれのセッションが始まった。柔道チームは何よりもまず「礼節」が大事。練習相手に「よろしくお願いします!」、終わったあとには「ありがとうございました!」。大きな声で挨拶ができないと、なかなか次の練習に進まない。最初は恥ずかしがっていたこどもたちだが、強力講師陣の力強い掛け声につられ、自然と大きな声が出てくる。挨拶がしっかりできるようになったらいよいよ本格的な練習だ。超一流の柔道家を相手に、必死でつかみかかる子どもたち。はじめて柔道着に袖を通した子どもたちも、柔道の面白さに見るみる見中になっていく。

ラグビーチームもまずは班分けだ。大きな大きな体の講師たちとボールを回しながら、チームビルディングを進めていく。楽しく体を動かしながらコミュニケーションすることであっという間に「ONE TEAM」ができていく様子は、まさにラグビーの力というべきものだ。広々としたグランドを目いっぱいに使って、タグラグビーやタックル練習、パス練習と、夢中で楕円のボールを追い掛け回した。

憧れのトップアスリートから直接指導を受けた経験、スポーツを通して創った新しい仲間との絆は、将来子どもたちが人生の壁にぶつかった際に少なからぬ力になることだろう。

寝る前の「質問タイム」は、アスリートたちが大切にしてきた信念を子どもたちに伝える、キャンプのハイライトとも言えるセッションだ。

アスリートたちの「座右の銘」は一聞の価値がある。なぜなら単に好きな言葉、というのではなく、生き様を感じさせるからだ。最後に、それぞれの選手が語った座右の銘を紹介してリポートを締めくくりたい。

・井上康生監督「初心」:スポーツが好き、という今の気持ちを大切に持ち続けて、挫折したときには「初心」にかえることが大切。

・五郎丸歩選手「日々の努力、夢への近道」:幼少期は体が弱く骨折を何度もした。高校に入っても痩せていてセンスもなかったが、毎日コツコツ練習することだけは欠かさなかった。

・堀江恭佑選手「我慢」:我慢にはネガティブなイメージもあるが、何事もきついこと苦しいことは絶対にある。そのときに我慢することができればその先にすばらしい勝利が待っている。

・田知本遥「我に七難八苦を与えたまえ」:苦しいときにそれを乗り越えていく大切さを語る。

・大西将太郎「Everything happens for the best」:怪我をしても、負けても、それは次によりよくなるための材料だ。

・秋本啓之「ピンチはチャンス」:怪我で得意技の一本背負いの練習ができないときに、他の技を磨いて強くなった経験を語る。

・山村亮「妥協と満足は進歩を止める」:一度やろうと決めたことを継続すること。今の自分に満足しないで成長を続けることの大切さ。

・吉田優也「挑戦」:昨日より今日、今日より明日と、自分に挑戦していくことが大切

・石川安彦「Going my way」:生きていることは自分を探すこと。毎日が旅だと思って挑戦すること。自分らしい道を進んでいくことが大切。

・朝飛大「母」:大変な思いをして子を産み、何の見返りも求めず支えてくれる母親を大切にしてほしい。


憧れの選手と共に全員集合!
憧れの選手と共に全員集合!

〈HEROs アンバサダー〉

東俊介(ハンドボール)、池田信太郎(バドミントン)、井上康生(柔道)、上原大祐(パラアイスホッケー)、大林素子(バレーボール)、奥野史子(アーティスティックスイミング)、河合純一(パラ水泳)、近賀ゆかり(女子サッカー)、五郎丸歩(ラグビー)、佐藤琢磨(モータースポーツ)、白石康次郎(ヨット)、田臥勇太(バスケット)、長嶋万記(ボートレース)、中田英寿(サッカー)、根木慎志(車いすバスケット)、萩原智子(水泳)、松井秀喜(野球)、松下浩二(卓球)、村田諒太(ボクシング)、山本隆弘(バレーボール)

金メダリストを抑え込み!一生の思い出になりました。
金メダリストを抑え込み!一生の思い出になりました。
五郎丸選手の好きな言葉は「日々の努力、夢への近道」。勝敗だけじゃない、スポーツの力を子供たちに伝えました。
五郎丸選手の好きな言葉は「日々の努力、夢への近道」。勝敗だけじゃない、スポーツの力を子供たちに伝えました。

HEROs Ambassador Kosei Inoue (judo national team manager) and Ayumu Goromaru (rugby player) hold the ‘Kids Sports Camp 2019’

Nurturing children’s life skills
HEROs Ambassador Kosei Inoue, who is the judo national team manager, and Ayumu Goromaru, a rugby player who was a star player at the 2015 Rugby World Cup, hold the ‘Kids Sports Camp’ on March 27 and March 28, 2019. This project aimed to teach children essential “life skills” that the two athletes learned through sports such as courtesy, the spirit of fair play, a fighting spirit, and motivation to pursue goals and dreams.

Approximately 100 elementary school children in grades four to six from all over Japan participated. The children cooperated in performing all daily chores such as setting the tables for meal and tidying up the bedding. In this camp, there was also a rule banning the use of smartphones and computer games.

About 60% of the children in the camp had some previous experience in judo or rugby. Some of the children were not particularly good at sports. During the camp, the children alternated between participating in judo and rugby. Playing a variety of sports during childhood is said to be very effective in improving children’s athletic abilities. Even the children who initially felt tense became members of unified teams. This is the power of sports.

Before going to bed, Inoue and Goromaru shared the principles that they value to the children. They also conveyed their passionate believes. Inoue spoke about his “beginner’s spirits” while Goromaru spoke about “daily efforts” as a shortcut to realizing dreams. Receiving advice and guidance directly from top athletes was an unforgettable experience for the children. To this camp, other athletes also joined such as Hiroyuki Akimoto (judo), Yuya Yoshida (judo), Haruka Tachimoto (judo) and Dai Asahi (judo), and Shotaro Onishi (rugby), Ryo Yamamura (rugby), Kyosuke Horie (rugby) and Yasuhiko Ishikawa (rugby).

As HEROs Ambassadors involve other athletes in their activities, the circle of social contributions is spreading in the world of sports. HEROs continues these activities in a manner that will allow not only athletes but also fans to take a part.