HEROs AWARD 2019
認定NPO法人柔道教育ソリダリティー
PROJECT OVERVIEW
|
柔道による異文化交流事業
青少年育成事業(国内内外) 柔道用具の無償配布(海外) |
---|---|
受賞部門 |
特別賞 |
プロジェクト名 |
柔道で育む国際友好プロジェクト |
取り組む社会課題 |
紛争状態の国で、貧困や差別の中で緊張した日常が阻む若者の健全な成長について取り組む。 |
目標/ミッション |
柔道による文化交流、異文化理解の推進。 |
活動開始時期 |
2006年4月~2019年6月解散 |
MOVIE & PHOTOS
WATCH MOVIE
審査員・アンバサダーコメント
井上 康生
柔道/特定非営利法人JUDOs理事長、柔道全日本男子監督、東海大学 体育学部武道学科准教授
認定NPO法人柔道教育ソリダリティーは、私の恩師である山下泰裕先生が理事長を務められ、その名のとおり、柔道を通じた教育と連帯(ソリダリティー)を目的に「柔道・友情・平和」のキャッチフレーズのもと、広く社会貢献・国際交流事業を展開されてきました。
その活動は多岐にわたり、いずれも民間だからこそできる地道なものばかりです。しかしながらそれらの事業は、スポーツ界にとどまることなく、国益と言える成果を挙げ、国内外から高い評価を得てきました。今年5月、13年にわたる活動を惜しまれつつ終了されましたが、このたびのHEROs AWARD2019「特別賞」受賞はまさにその活動を称え、後世に伝えるのにふさわしいものと言えます。
私としてはこの柔道教育ソリダリティーの志を受け継ぎ、来たる2020東京オリンピック開催を機にスポーツの持つ力を全世界に発信するのと同時に、今年4月に設立したNPO法人JUDOsを通じ、柔道とスポーツを通じたより多様性ある社会の構築に微力ながら尽くしていきたいと考えております。
このたびは、HEROs AWARD2019「特別賞」受賞、おめでとうございました。
受賞者コメント
認定NPO法人柔道教育ソリダリティー
NPO柔道教育ソリダリティーは、2006年から13年間活動し、本年5月末を以って解散致しました。
現在、私は日本オリンピック委員会会長として来年に迫ったTOKYO2020を日本国民が一丸となって、平和の祭典にしたいと思っています。
NPO法人柔道教育ソリダリティーが柔道を通した様々な事業で、人と人との和を築いてきたように、TOKYO 2020が揺るぎない平和のメッセージをレガシーとして世界に広げる事ができれば、NPO法人柔道教育ソリダリティーの掲げた信念はそこに息づいていくと思います。
この素晴らしい賞をいただけた事に心から感謝を申し上げます。
現在、私は日本オリンピック委員会会長として来年に迫ったTOKYO2020を日本国民が一丸となって、平和の祭典にしたいと思っています。
NPO法人柔道教育ソリダリティーが柔道を通した様々な事業で、人と人との和を築いてきたように、TOKYO 2020が揺るぎない平和のメッセージをレガシーとして世界に広げる事ができれば、NPO法人柔道教育ソリダリティーの掲げた信念はそこに息づいていくと思います。
この素晴らしい賞をいただけた事に心から感謝を申し上げます。
原点となったのは、山下泰裕さんの高校時代にさかのぼる。
東海大学創設者であり柔道家でもあった松前重義氏より、「強くなるだけでなく、柔道を通じてより良い社会作りに貢献できる人間になれ」と育てられたという。
柔道は世界200以上の国と地域に競技者がいる国際的なスポーツである一方、嘉納治五郎師範が掲げた「自他共栄」の実現を目指す武道としての側面を大切に守ってきた。
イスラエルとパレスチナの選手による合同練習や、中国の南京に建設した日中友好南京柔道館を基点とした日中交流を実現させた背景には、自他共栄、お互いを理解しあう柔道の精神が今も世界中の競技者に引き継がれているからに他ならない。
2011年の東日本大震災の際は、日本代表監督経験者で組織的に社会貢献活動を行なっている柳本晶一さんや岡田武史さん故平尾誠二さんらとともに、アスリートによる被災地支援組織である日本アスリート会議の一員として組織的に参画し、武道による街づくりも支援をした。
認定NPO法人柔道教育ソリダリティーは、13年間の歴史に幕を閉じることになったが、これまでの大きな功績を称え特別賞を授与させていただく運びとなった。
この活動は、山下泰裕さんの教え子であり、男子柔道日本監督の井上康生さんが立ち上げたNPO法人JUDOsに引き継がれた。
若い柔道家たちが新しい時代にあった活動として発展させていくことを期待したい。